「とこしえの命」と呼ばれるモミ

樅の木の家 生木のクリスマスツリー

モミの木といえば多くの方がXmasツリーを思い浮かべるのではないでしょうか?では、なぜモミがXmasツリーとして使われるのでしょうか?

 

「モミの木」 とは、マツ科モミ属の木の総称です。モミ属の学名をアビエスといいます。

 

アビエスとは、ラテン語で「とこしえの命」との意味(永遠の命の源)だそうです。

 

雪に閉ざされる冬の間も、濃い緑の葉を絶やさず、代々更新し続ける生命力の強さから、強く生き続けることの象徴とされ、この名が付いたとも言われています。

  

また「森のお医者さん」と呼ばれる「モミ」には、森の香りの素とも言われるボルニルアセテートと言う成分と、森林浴効果をもたらすと言われるα-ピネンと言う成分が非常にに多く含まれています。

 

そもそも、樅の木を家の中に持ち込む風習は、Xmasとは関係なく、室内空気環境を整えるために行っていたと言うのが有力です。現代のXmasツリーの起源については、諸説ありますのが、それぞれがとても興味深いものです。

 

クリスマスツリー用モミの木

ドイツでは、Xmasの時期になると、マーケットやホームセンターなどでモミの若木が大量に売り出されます。もちろんXmasツリーとして室内に飾るための物です。

 

その売り場に居て驚くのが、「香り」です。とても清々しく爽やかな空気が漂っているのが感じられます。

 

アメリカでも、同じ光景を目にしたことがありますが、ここまで良い香りとして感じたことはありません。アメリカでXmasツリー用として売られている木の種類は、20種を超えるそうです。当然「モミ」以外の木も売られています。

 

Xmasツリーはやはり「モミ」だと実感します。

 

 

 

ドイツ製材所 クレーンの上のクリスマスツリー

Xmasツリーに使われる樅の木「欧州モミ」の学名は アビエス アルバ と言います。「アルバ」とは「白い」と言う意味。

 

ドイツのシュヴァルツヴァルト、通称「黒い森」の中でこの木の割合は、わずか二割程しかなく、日本の木材市場には流通していません。依ってあまり知られることのない木材です。

 

 

シュヴァルツヴァルトの欧州モミ 持続可能な森林管理

「森のお医者さん」と言われる由縁は、ロシアの学者がモミの木についてまとめた論文に「モミ 緑の白衣を着た森のお医者さん」と題されていることから来ています。

 

モミの枝葉やモミ精油を使い、様々な病気を治す方法について書かれたものだそうです。その中で興味深いのは、老化遺伝子の働きを遅らせる効果について。『モミの葉や樹皮、樹脂、精油などから作るモミ製剤を長年使っている人は、外観上、実際よりはるかに若く見え、心身ともに健康体の標本のように肉体的機能においても歳を忘れるほど若々しい・・・生物時計を逆に進めることがある種の細胞で起きることに着目し、モミ製剤に秘められている力の作用で同じことが起こるならば、このメカニズムを利用しない手はない』と言っています。

 

「とこしえの命」とは、まさしくモミの木の効用を象徴した言葉だと言っていいのではないでしょうか。

数年後、『もみの木の家に住んでいる人は、外観上、実際よりはるかに若く見え、心身ともに健康体の標本のように肉体的機能においても歳を忘れるほど若々しい・・・』との論文が発表されることを信じてやみません。

 

現に実際「もみの木の家」に住まわれているお客様より『長生き出来そう!』とのお言葉を頂戴したことがあります。とても楽しみです。 

参考図書「モミの木の不思議話」石井健次 / サンティーノ研究会 著