辺材と心材


「針葉樹」と「広葉樹」ヘ
針葉樹と広葉樹
木目ヘ
木目
辺材と心材ヘ
辺材と心材
調湿作用ヘ
調湿作用

木裏と木表へ
木裏と木表
木は水を通すか?へ
木は水を通すか?


「スギ」の断面 辺材と心材が明確
「スギ」の断面 辺材と心材が明確

「木」を輪切りにすると、周辺の色の薄い部分と中心よりの色が濃い部分とに大別することが出来ます。

 

前者を辺材、後者を心材と言い、区別されています。

 

理由はこれらの部分で耐久性が著しく異なるからなのですが、ここに「木」の驚くべき秘密が隠されています。

 

一般的に、心材、の耐久性が高いことは良く知られていますがそれはなぜでしょう?

 

「もう既に死んでしまった細胞だから」です???

 

「木」の成長は、細胞の分裂によって行われますが、この分裂は樹皮に接した部分だけで行われ、それ以外は言わば死んだ細胞に化していきます。

 

しかし、樹皮に近い細胞は水分の吸い上げを担い、その中には、養分を蓄えたり分配したりする「柔細胞」と言う組織(放射組織)が、針葉樹で5%、広葉樹で10~30%ほど存在するそうです。

 

この部分が辺材に当たり、栄養分があるために菌や害虫に侵されやすい要因となっています。辺材もやがて水分を送る機能を失い、樹を支えるためだけの心材となります。

 

この過程において樹脂道(針葉樹の場合)や道管(広葉樹の場合)の空隙を自らが作りだす化学物質で埋めて行き、耐久性を増します。

 

心材の色が違うのは作られる化学物質の種類によるものです。

 

自らがその成長に伴い死んでいくことにより細胞を変化させて天敵からの防御や強度を増すことで樹体を支える役割を果たしているのが心材です。

 

 

「モミ」は、心材化しても際立った色が着きません。しかし伐採直後にその切り口を見るとはっきりと見分けることができます。心材部に水が上がっていないことが分かります。

モミ材の白く美しい木肌は、心材に色を着けない化学物質のおかげという訳です。

 

「モミ」は針葉樹の中でも珍しく「樹脂道」を持っていません。「樹脂道」とは文字通り樹脂(ヤニ)が詰まっている部分で、木材にした時に厄介な部分となりかねない物ですが、それがありません。装飾として着色する際も、他の針葉樹に比べて綺麗に色が乗ります。