木材は水を通すか?


「針葉樹」と「広葉樹」ヘ
針葉樹と広葉樹
木目ヘ
木目
辺材と心材ヘ
辺材と心材
調湿作用ヘ
調湿作用

木裏と木表へ
木裏と木表
木材は水を通すか?
木材は水を通すか?


シダーシェイク・・・手割りの柾目板 樹齢300年以上の実生のウェスタン・レッド・シダーから加工した屋根葺き材で水下で板厚18mmと24mm。
シダーシェイク・・・手割りの柾目板 樹齢300年以上の実生のウェスタン・レッド・シダーから加工した屋根葺き材で水下で板厚18mmと24mm。

常識として木は水(液体)を吸います。

 

しかし木造船は浸水しませんし、酒樽からお酒が漏ることもありません。

 

木材の使い方で違うのでしょうか?

 

「板目材は水を止め柾目材は水を通す」???

 

写真は北米でよく目にする木製の屋根材です。

 

「ウェスタン・レッド・シダー」はヒノキ科クロベ属の木で耐久性の高い木として知られています。

 

当然水が濡れてはならないところに使われる材ですが柾目材です。

 

ルーマニアには「樅」の柾目板を屋根のみならず外壁にも使った世界遺産の教会があると聞きます。

 

濡れても乾きやすいと言う理由だと思いますが水が抜けてしまっては困ります。

 

となると木材は板目材であろうが柾目材であろうが水を通さないのでは・・・

 

伐採直後の樅の切り口を見ると自由水の存在を確認することができます。

 

辺材と心材の堺がはっきりと分かります。

 

と言うことは辺材から心材へは水が流れないことが覗えます。

 

ここに何か秘密がありそうですが針葉樹の細胞の構成は実に単純で特別な細胞はありません。

 

一見年輪が水を止めているように見て取れますが早材と晩材の細胞壁は厚みが違うだけで性質は変わりません。

 

となると細胞壁自体が水を通さないと考えるのが自然です。

 

先に述べたように針葉樹の細胞は単純で95%が仮道管と呼ばれる水を吸い上げるための“部屋”の集まりです。

 

“部屋”の大きさは早材で0.03mm X 0.03mm X 3mm 晩材で0.03mm X 0.01mm X 3mm。壁厚は早材で0.001mm 晩材で0.003mm。紡錘形と言われる両端がとがった形状が連なっています。

 

方向性はなく板目面、柾目面での性質の違いは見受けられません。

 

よって木材は板目面、柾目面に関係なく水を通さない性質であることが分かります。

 

柾目材の樽を作っても水は漏らないはずです・・・

 

・・・湿気(気体)は拡散効果によって材の中に獲り込まれます。

 

 立木の状態での水の動きは、隣接する仮道管の細胞壁に開いた「壁孔」を通って毛管現象によって上昇します。よって木材の切口からと表面の壊れた細胞からは水(液体)の侵入が容易に行われます。